どろろ Tweet

　DORORO

テレビアニメ史に刻まれた妖怪時代劇の異色作

リアルな人斬りシーン、宿命を背負った戦い
モノクロで作られた暗くハードな世界観は必見

作品解説

放送時間帯とスポンサーの関係により、血の飛び散る殺陣シーンへの配慮などからモノクロで作られた作品。
演出に「あしたのジョー」の出崎統氏、「機動戦士ガンダム」の富野由悠季氏、キャラデザインに北野英明氏らそうそうたる顔ぶれで製作されています。
斬殺シーン、暗くハードな世界観、宿命を背負った戦い…子供たちに背伸びをして見てもらおう作られた作品ですが１４話以降からテレビ局・スポンサーからの要求により内容改訂が行われ明るく子供向けの作品へ向かった経緯があり、総監督として手腕を揮った杉井ギザブロー氏が降板。
作画監督の上口照人氏も同時期に製作の「千夜一夜物語」に参加し作業を離れるなど、いわくつきの作品でもあります。

ストーリー　The SAMURAI ghost-buster

人心麻の如く乱れた室町末期。
天下を狙う武将、醍醐景光は野望成就と引き替えに、四十八の魔神に我が子を差し出すと宣言し翌日、醍醐家には身体の四十八箇所を奪われた赤子が誕生する。
景光の命により、その子は川に流されることとなった。そして十五年の歳月が過ぎる。
乱世を逞しく生きる野党の孤児”どろろ”は妖怪に襲われたところを、義手に刀を仕込んだ青年に救われる。
その青年こそ、あの赤子の長じた姿”百鬼丸”であった。
百鬼丸は医者の寿光により川から救われ四十八箇所の身体を作り物で補完されていた。
魔物の化身四十八体を倒せば、一つずつ身体の失われた部分は復元されると知り、旅を続けていたのだ。
百鬼丸の強さと仕込み刀に惹かれ旅を共にするどろろの道中記が始まる！