新宝島　Tweet

　NEW TREASURE ISLAND

日本初のテレビ用１時間スペシャルアニメ！

スティブンスンの『宝島』の登場人物を動物に変えて翻案。
手塚治虫らしさの光る冒険活劇！！

作品解説

脚本・演出は手塚治虫自らが担当。名作漫画「新宝島」と同題名ながら内容は全くのオリジナル。
コミカルでテンポのよい物語展開はもちろん、随所に手塚らしい遊び心が盛りこまれています。
特に、動物に擬人化されたキャラクターが、心に“人間”としての誇りを持っている点はユニーク。彼らが怒りや欲望によって爪や牙を剥き出す、いわゆる“ケダモノ”化を忌避する描写は、人間社会そのものへの痛烈なアイロニーでもあり秀逸です。
作画監督・杉井ギサブロー氏が腕を奮った安定感ある作画、冨田勲氏による胸高鳴るBGMの数々など、全編が高密度な完成度を持つ名作アニメーション。
本作はもともと、全36話のテレビアニメシリーズ『虫プロランド』の第１話になる予定でした。
『虫プロランド』は、手塚のさまざまな原作マンガを、毎回１時間枠で１作ずつアニメ化していこうという企画であり、候補にはほかに「０マン」「魔神ガロン」「漫画天文学」「オズマ隊長」「リボンの騎士」などが挙がっていました。
結局、第２話以降の制作中断が決まったため、結果として単発のテレビスペシャルとして放映されたのがこの「新宝島」だったのです。

ストーリー　The animals Looking for unknown treasure

港町の小さな宿屋の息子・ウサギのジムは急死した客の荷物から１枚の地図を見つける。
地主の豚トリローニはそれが大海賊フリントの残した宝の地図であると見抜き、仲間たちとともに宝探しの航海へ出発する。
乗員として参加したジムは片足のコック・狼のシルバーと親しくなるが、彼の正体こそ恐ろしい海賊の首領であった。
宝の隠し場所はどこに？　宝の正体とはいったい何なのか!?